ロボットサッカーワールドチャンピオン -ドイツ-

ポルトガルで開催されたヨーロッパ選手権にフットボールスターが集まったように、ロボットサッカーの世界選手権も開催されました。 ゴールデンタイムのライブ放映無しでも「選手」とチームは最善を尽くしていました。 ベルリン自由大学のコンピュータサイエンス学部の監督とそのロボットチームは優勝しました。 選手のダッシュや走りはバッテリーと頑丈な小型DCモータで達成されました。
ロボットサッカーは小型~中型クラス、4本足、人型ロボットといった複数のクラス別で行われました。 ドイツは小型クラスで優勝しました。これは、ロボットにとって4.90mx3.4mのフィールドサイズでプレーしたことを意味します。ボールは直径43mmで重さ46gでした。 プレイヤー自身は直径180mm、高さ225mmの円筒形に入らなければなりません。通常のサッカー同様にそれぞれ前半後半2ハーフ、ハーフタイム10分で行われました。 プッシングに対するイエローカードとレッドカードもあり、また「負傷」時の交代もあります。
団結した強み
チームは4機のフィールドプレイヤーとゴールキーパーからなります。 ルールに従い常に黄色と青色のチームが対戦します(詳細はwww.robocup.orgに記載されています)。“ユニフォーム”はロボットの上部の中心に直径50mmのカラープレートがあります。 これに加え、個々のプレイヤー識別用のマーキングが使用されました。 システムによってロボットを自律的にナビゲートしたり、外部の視覚コンピュータおよび無線経由で制御することができます。 さらにフィールドはカメラで上から撮影されます。 人間の介入は禁止、フィールドへの投入と取り出しは許可されます。
ボールを蹴る動作は電磁石を使った「シュートスティック」でコンピュータ制御されます。 この際、ボールはコイルへのキャパシタ放電により最高スピード12m/sつまり約45km/hに到達します。それ故、素早いゴールキーパーが必須になります。
この状況ではカスタマイズソリューションだけが勝ち残るための唯一の方法であることは明白です。従ってベルリン自由大学チームは各コンポーネント一つ一つからチームを作り上げました。
監督で教授のラウル・ロハスはこう語ります:「システムはそれぞれのロボットと同じように強固にしているだけです。 このため、私たち開発者は可能なかぎり簡素で頑丈な構造を重要視しました。可能性として個々の失敗が増えるとチーム全体のミスの発生が高くなるかもしれません。」 ロボットについても同じで、勝つにはまずターゲットに到達しなければなりません。
外部制御コンピュータから無線でロボット内部の電子回路へデータを送信し、ドライブを動かすシステムは極めて複雑です。 このロボットカップでの成功は設計の創意に現れています。 3回の世界第2位の後、どうしても欲しかったタイトルはついに手に入りました。